年齢に負けず、重篤な病気にならないために
長年シニア世代を看護してきた筆者が
病気になりにくい体作りになる
要素として以下の3つが考えられます。
※ 栄養
※ 運動
※ 睡眠
他にも多くの注意すべき点はあります。
筆者は上記3つが最も大切だと感じています。
それでは栄養・運動・睡眠について深堀していきますね。
なぜ歳を取るだけ病気になっていくか?
年齢を重ねていくと、免疫力が低下していき
病気になりやすいとお話ししてきました。
免疫力はシニア世代では、20代の約半分にまで
減ってしまうそうですよ。
免疫力が低下してくるとどのようなことが
起きるのでしょうか?
まず感染症にかかりやすくなります。
免疫力が低下すると高齢者でなくても
風邪を引きやすくなったりしますよね。
免疫力は人間に備わった最大の防御機能です。
免疫力によって、外部から侵入してきた敵を
やっつけてくれます。
内部では普通でない細胞などを見つけて
攻撃してくれます。
多くの免疫力の兵隊がいれば簡単に
やっつけてくれますが
少なければ敵にやられてしまうことに
なります。
これが病気になりやすい理由ですね。
病気になっていく原因はなに?
シニア世代が病気になってしまう原因は
以下が考えられます。
1 免疫力の低下
高齢者でなくても、疲労や睡眠不足などで
免疫力が低下します。
先ほどもお話ししたように、身体の防御機能が
低下すると 病気に打ち勝つ力が低下します。
病気になりやすくなるんですね。
感染症だけではありません。
ガンも他の病気も免疫力が関係しています。
免疫力は人間にとって非常に大事なのです。
2 臓器機能の低下
年齢を重ねていけばいくほど、全身の
あらゆる器官・機能が低下します。
臓器も同じように機能が低下して
いきます。
内蔵も働きが悪くなりますよね。
骨や筋肉、関節も動きが悪くなります。
働きが悪くなると、正常な機能が
できなくなるので 循環することも滞ったり
流れが悪くなったりすることで
病気になります。
3 恒常性維持機能の低下
人間には自律神経を正常な状態に
常に整えます。
これを恒常性といいますが、少しでも
バランスが崩れると
体温調節機能がうまくいかなかったり
体内の水分バランスを調節できなかったりして
脱水になってしまうこともあります。
4 回復力の低下
シニア世代の会話などでよく歳だから
治りが悪いなどと 聞いたりすることも
あるかと思います。
けがや痛みがでた場合など、回復するのに
かなりの時間がかかります。
これもさまざまな機能低下によるものです。
5 日常生活動作が低下しやすい
筋肉や関節の動きも歳と共に動きが
悪くなっていきます。
風邪などで寝込んだときによくわかると
思います。
2~3日寝込んだだけで、起き上がって
歩いたときに フラフラしたことが
ないでしょうか?
このように、足の筋肉は機能低下が
顕著にでてきます。
もともと筋力低下しているシニア世代が
入院して寝込んだら
どうなるかわかりますね。
おひとり様シニア世代が注意しなければならない点
おひとり様シニア世代が、病気にならないように
するのは不可能ですが
予防することは可能です。
以下の点に注意してはどうでしょうか?
* 病気にならないようにすることが一番で
一人だから面倒だからと栄養が偏るような
食事をしないように、日頃から気をつける。
* 食物繊維をしっかり取ることと、
腸活に良いとされる食べ物を積極的に摂取する。
* 飲酒はほどほどにし、喫煙もやめてしまう。
* ジャンクフードはやめ、食品添加物も
なるべく避ける。
* 水分はしっかりと多めに取る。
* 家の中を移動するときでも
常にスマホは持ち歩く。
* 常に連絡が取れる人を一人
確保しておく。
* ストレスはうまく解消する。
おひとり様の注意点を書いています。
こちらも合わせてお読みください。
病気にならなくするのは無理だとしても、予防方法は?
1 栄養
病気にならないように注意する点
ひとつめは栄養をしっかり取ることです。
医食同源という言葉があるように、私たちが
摂取する食べ物は自分たちの身体を
構成していくものになります。
身体に良いものを食べれば病気に
なりにくくなり身体に悪いとされる
食べ物を食べれば、病気になりやすく
なるかもしれません。
ただし、今はネットの時代なので
さまざまな情報が行き交っていますね。
どの情報が正しいかがわからなくなって
きています。
ネットユーザーは情報に踊らされて
いるのです。
科学的根拠に基づいた正しい情報を
取るように心がけましょう。
必ず食べなければいけないものは
1 炭水化物
2 タンパク質
3 脂質
ただしバランスが必要です。
糖尿があるから、ダイエットしているからと
極端な食事制限をすると、身体の機能低下を
もたらします。
機能低下を起こしてしまうと
さまざまな症状もでてきます。
腎臓病を患っている人は、タンパク質を
制限しますが 病気のため仕方のないことです。
タンパク質は年齢を重ねるごとに食べる量が
減ってきています。
高齢になればなるほど減らさず食べてほしい
栄養になります。
高齢だから負担になるのでは?消化の良いものと
考えた献立だとは思います。
タンパク質を減らしては、筋肉を維持していく
うえで大切な栄養源になるので
絶対減らしてはいけないのです。
脂質は現代では取りすぎの傾向に
あります。
ジャンクフードを過剰に摂取し
グルメと呼ばれる食べ物には脂質が
たっぷり含まれているものもあります。
しかし、ダイエットなどで脂質を
まったく食べないことが問題になっています。
動物性油脂はあまり摂取しない方がいいですね。
オリーブオイルなどの植物性油脂は
ぜひ食べてほしい油になります。
2 運動
運動は若さを保つためにも、身体機能を
維持させていくにも大変有効です。
研究では、非常に負荷のかかる運動よりも
少し筋肉に負荷のかかる筋トレが筋肉の
維持に有効といわれています。
有酸素運動も良いですが、軽い筋トレも
さまざまな維持改善に
有効とされています。
ガンの予防であったり、精神的な問題にも
怪我の予防であったり
そして、身体のあらゆる器官の働きを
向上させることに役にたちます。
ジムもいいですが、自宅で簡単にできる
自重筋トレがオススメです。
3 睡眠
武田薬品工業の調査によると、日本人の68.7%が睡眠に
なんらかの問題を抱えていると発表されています。
これだけの方が睡眠に不満を持っているのですね。
睡眠は、なぜ大切かというと生活してくうえで
すべてに影響を及ぼすからです。
睡眠不足になれば、起きても疲れが取れて
いないだけではなく
ぼーっとしたり、集中力が続かなかったりして
仕事に影響がでてきますよね。
人生の三分の一は寝て過ごすことに
なりますから
いかに大切かがわかります。
おひとり様の場合、不安材料が多く心配で
眠れないこともあるでしょう。
一つひとつ問題を解決して眠れるように
していきましょう。
しっかり眠れれば、次の日は充実した
生活を送れます。
まとめ
筆者が考えるおひとり様や高齢者の方が元気で
病気になりにくい身体の作り方は
1 栄養
2 運動
3 睡眠
いろいろな考えはあると思います。
筆者は長年老人看護をしてきた中で経験した
病気になりにくい対処法です。
多くの方を見てきたところ、食事をしっかり取り
自主的に運動をししっかり睡眠を取っている方は
非常に元気です。
たしかに、生活するうえでいろいろな
ストレスもあるでしょう。
元気な方はストレスをうまく解消して
明るく暮らしていると感じます。
少しだけでも、実践して病気になりにくい
体作りをしてはどうでしょうか?
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